星の降る家のローレン

著者 :
  • KADOKAWA (2018年11月22日発売)
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本棚登録 : 188
感想 : 16
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 主人公の宏助が偶然知り合った雪子とともにローレンにまつわる謎を探っていく前半は、想像力をかきたてられて楽しい。ローレンはどんな人生を湯んできたのか、なぜ宏助を助けたのか。そして宏助自身どんな生活を営んでいるのか。前半に浮かぶ疑問は、すべて後半で明らかになる。もう、一気読みである。
 子どもへの虐待が社会で論じられる昨今、タイムリーな一冊だった。目の前の子どもの様子を察し、助けるような大人が少なくなっている今、大人への反省を促す内容となっている。
 雪子の親友が姿を消した本当の理由とその後の顛末は、ちょっとドラマ的だが、ローレンの存在感は大きい。
 心地よい終わり方がとてもいい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本作家か行
感想投稿日 : 2020年2月22日
読了日 : 2020年2月22日
本棚登録日 : 2020年2月22日

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