「死」がテーマにありながら爽やかな風を感じた。
登場人物の誰もが前向きだからだろうか。
終末期医療の問題だけでなく社会の抱える闇にも
踏み込んでいて、読み応えのある一冊だった。
主人公は30代半ばを過ぎた女性の医師。
大学病院から在宅医療の医院に移り、様々な患者を
看取りながら、自分の父親に思いを寄せる。
彼女の悪戦苦闘と人間としての成長に目が離せない。
そして、おそらく初めて、自分自身の死についても
考えさせられた。
老親がまだまだ健在で、自分の老後など思いもしなかった。
このテーマのネタは尽きることはないはず。
個性あふれるメンバーの今後を見たいので、ぜひ続編を!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本作家ま行
- 感想投稿日 : 2017年9月17日
- 読了日 : 2017年9月17日
- 本棚登録日 : 2017年9月17日
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