サイレント・ブレス

著者 :
  • 幻冬舎 (2016年9月8日発売)
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本棚登録 : 527
感想 : 75
5

「死」がテーマにありながら爽やかな風を感じた。
登場人物の誰もが前向きだからだろうか。
終末期医療の問題だけでなく社会の抱える闇にも
踏み込んでいて、読み応えのある一冊だった。

主人公は30代半ばを過ぎた女性の医師。
大学病院から在宅医療の医院に移り、様々な患者を
看取りながら、自分の父親に思いを寄せる。
彼女の悪戦苦闘と人間としての成長に目が離せない。
そして、おそらく初めて、自分自身の死についても
考えさせられた。
老親がまだまだ健在で、自分の老後など思いもしなかった。

このテーマのネタは尽きることはないはず。
個性あふれるメンバーの今後を見たいので、ぜひ続編を!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本作家ま行
感想投稿日 : 2017年9月17日
読了日 : 2017年9月17日
本棚登録日 : 2017年9月17日

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