この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる 6 (ドラゴンコミックスエイジ)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年12月9日発売)
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感想 : 1

漫画喫茶で読みました。
(そのうち買います。)

最終巻。
いろいろ書いているけどスゴく面白かった。
とはいえ、たぶんアニメ版を最後まで観ていなかったら見向きもしなかった。
しかも、アニメ版も序盤はパッと見では酷い展開なので切っていた可能性が低くない。
ちゃんと最後まで切らなかった、あの頃の自分を褒めてあげたい。

戦帝をギリギリで倒して、
ちょっと骨休めでリスタたちが街で遊びまくり、
と見せかけて聖哉は単身魔王城へ。
リスタルテの過去、
魔王戦、
その後。

もうホント、緩急が激しすぎる。
リスタが片乳水着でふざけてる裏で聖哉は魔王と対峙とか。
まさかのリスタル毛人形が重要な攻略アイテムになるとか。

しかし、
 最強の鎧は四天王ごときでも破壊可能
 レベル最大で戦帝(魔人)に及ばない
って、それもう人間では攻略不可能な世界なのでは?
仮にイグザシオンの本物を手に入れてていたとしても有効だったかどうか。
魔王が何か対策をしている可能性も非常に高い。
現に聖哉は神の技を使って何とか魔王を倒したワケだし。
神界のルールがあるなら、せめて攻略可能なルールにしておきなよ。

逆に考えれば、人間が派遣されるってことは、人間で攻略が可能ってことなのだろうか?
実は聖哉がレベル最大で四天王にすら及ばないのは、伸びしろが低かったってことなんだろうか?
初期ステータスが高いキャラは上限値が低いってことがままあるし。
魔王を倒せるステータスを持つ人間も存在するってこと?

第1話の「プロパティ」が既に伏線だったとは。
なるほど、あの経歴を知れば慎重にもなるというもの。
でも、慎重さはリスタが召喚する前には身に付けていたものだよね?
イクスフォリア前はイケイケゴーゴーな性格だったし、イクスフォリアでの記憶は消えてるハズだけど、その影響は現世にも残っていたってことだろうか?
周囲の人間にしてみれば急に人が変わった、みたいになるのでは。
思えば最初の四天王ケオス=マキナに対する執拗な焼却処分も、イクスフォリアでの敗因を考えれば当然の行動ではある。

死んだら元の世界に戻ることも出来ないチェイン・ディストラクションの効いている空間で戦っている時点で神界側の契約違反でしょ。
その上、ヴァルハラ・ゲート単発で倒せない。
つまり最強の女神ですら倒せない魔王なんだし。
だったらリスタのオーダーなんて適切な現場判断でしかない。
実際、リスタが聖哉を回復してなかったら神界まで滅ぼされていたかもしれないのに。
世界の救済よりも神界のルールの方が大切ってことなのか。
まったく神ってやつは。

リスタの女神の力を封印って、ゲアブランデのときみたいに神界に戻っての修行は出来ないってことなんだろうか?
コレ、どういう判断なんだろう。
世界を救ってしまうと聖哉は元の世界に戻ってしまうから、ほぼ攻略不可能なイクスフォリアに送って人間として一緒に過ごさせようと思ってたり?
でもイシター様は攻略可能かもと思ってるみたいだし。
今回はゲアブランデでの記憶は残っているみたいだから、修行の方法も覚えているんだろう。
個人でも以前の強さまで上げられるだろうけど・・・。
でも、救世難度Sですらヴァルハラ・ゲートの重ね掛けが必要なのに、どうやって救世難度SSを人間の力で攻略するの?
しかもリスタの能力が使えないから重ね掛けも無理。
ていうか、そもそも女神が総力戦で掛かっても無理なのでは?
そんな世界を人間に任せるルールがオカシイ。
まったく神ってやつは。

そもそも女神を食べて回復って。
そのせいで魔界化して救世難度SSって。
どんだけ栄養満点だったんだろう、女神アリアは。
しかも女神の本体は神界にあるからアバターみたいなものなのに。
いや、たしかにアリアは栄養価高そうではあるけれども!
イクスフォリアの崩壊はアリアも悪いんだから攻略に付き合うべきなのでは。

《人物》
竜宮院聖哉:
かつてのイクスフォリアの勇者。
魔王を早く討伐すれば、それだけ魔王によって苦しめられる人が少なくなるの精神で無茶な攻略をするが、天賦の才によって進めてしまう。
キマイラ・ゴーレム・ドラゴン・サイクロプスは倒すが、攻略を急いだことによる準備不足で魔王討伐に失敗する。
口癖は「カナビー・オーケー(なんとかなる)」

ティアラ:
イクスフォリア勇者一行の回復役。
大国ターマインの姫。

コルト:
イクスフォリア勇者一行の・・・魔術師?
ほとんどモブなので詳細不明。
聖哉は現世に戻ってリスタは女神に、アリアは元から女神で・・・この人は?
ぶっちゃけ可哀相。

アリア:
イクスフォリア勇者一行の担当女神。
イクスフォリアに遣わされた女神。

イクスフォリアの魔王:
カエルのような見た目。
命が2つある。
そのためにパーティが全滅した。
賢者の村に寄っていれば分かったと思われる。

ゲアブランデの魔王:
ヴァルハラ・ゲートに1回耐えるくらいの強さ。

《場所》
イクスフォリア:
救世難度Bクラスだった世界。
女神アリアが救世に失敗したため、エライことになる。
現在の救世難度SSクラス。

《技》
ヴァルハラ・ゲート:
天獄門召喚。
天獄門を出現させ、対象を存在ごと破壊する不可避技。
魔法ではないので魔法が封じられている空間でも使用可能。
使用者も死ぬ。
身体の崩壊速度を回復力が上回れば生き残れるっぽい。

ヴァルハラ・ゲート アナザー:
天獄門召喚。
更に天獄門を出現させ、対象を1枚目のヴァルハラ・ゲートごと破壊する不可避技。
尚、魔王は1枚目のヴァルハラ・ゲートに耐えたワケではなく、破壊確定後に聖哉たちを道連れにするために無理矢理出てきただけなので、放っておいても消滅していた。
けど、その放っておく余裕が無かったので2枚目のヴァルハラ・ゲートを発動する羽目になる。
もちろん使用者も死ぬ。
しかも1枚目を凌ぐ速さで崩壊していく。

チェイン・ディストラクション:
連鎖魂破壊。
神界に置いてある魂の本体ごと相手を殺すので、女神や勇者も復活できなくなる。

オーダー:
神界特別措置法施行。
あまり人間に干渉できない女神だけど、ちょっと状況がヤバいから普段より干渉しますねっていう上司への申請。
飛べたり不可避の死を回避させたりできる。
ヴァルキュレがヴァルハラ・ゲートを使う際の死の回避にも使われる。
無理に使うと後で超怒られる。
上司への申請なので、本当なら怒られるのは許可を出した上司のハズ(今回で言えばイシター様)なんだけど、何故か申請者が怒られる・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月22日
読了日 : 2022年12月22日
本棚登録日 : 2022年12月22日

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