芦辺拓の『金田一耕助vs明智小五郎』を読了。
7つの短篇が収録された短篇集で、何れも金田一耕助や明智小五郎に関する話。
ドラマ化された話や『本陣殺人事件』以前の事件(金田一耕助が麻薬常習者だった頃)、それに怪人二十面相のエピソードなど、バラエティに富んでいる。
二人の探偵が扱った事件についても色々と触れられており、読んだことのある読者には懐かしく、また、これから読もうと思っている読者には俄然興味がわくこと請け合い。
ただ、純粋にミステリとして見た場合、特に驚くようなトリックなどは無い。この点は少し残念だった。しかしそれでも、日本で有名すぎる二人の探偵のファンにとっては必読すべき一冊と言えるだろう。
余談だが、続編の『金田一耕助vs明智小五郎ふたたび』も発売されている。こちらもこないだドラマ化されたので記憶に新しいだろう。ドラマ鑑賞後に芦辺先生に面白かった旨をツイートしたところ、御礼のリプライを頂いた。原作も勧められたので、必ずいつか読もうと決心した次第である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
芦辺拓
- 感想投稿日 : 2014年12月21日
- 読了日 : 2014年12月1日
- 本棚登録日 : 2014年12月1日
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