著者の1971年発表の処女短編集で、表題作や小節現代新人賞を受賞した「ニジンスキーの手」他計4編が収録されています。(なお角川文庫の「ニジンスキーの手」は題名は異なりますが同じ内容ですので、これから購入される方はご注意ください。)
収録作品はいずれも歌舞伎、バレエ、能といった世界を舞台に人間の狂気を官能的に描いており、独特な世界観を強く感じさせます。(同性愛ネタがやたら多いのがちょっと気になりましたが 笑)
どの作品も哀しくも美しい(ボキャブラリィが貧相ですいません。。。)結末が特に印象的ですが、個人的なベストは、一番映像的なイメージが鮮明であり、また登場人物の思いが切なく、自然と感情移入してしまうような表題作です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
赤江瀑
- 感想投稿日 : 2014年11月5日
- 読了日 : 2014年11月4日
- 本棚登録日 : 2014年11月4日
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