戦前、戦後あたりの日常のエッセイ。
上品で綺麗な日本語。
きものについてが特に良い。
ただの衣服を越えたもの。
おしゃれの考察は深い。
ただ小奇麗にセンス良く装うだけでない。
その人に似合わしい装い方、振る舞い、気遣いすべてが
合わさって印象に残る「おしゃれな人」と呼ばれる。
現在、文さんのいうようなおしゃれな人は皆無でしょう。
父である露伴の云うおしゃれや機転にも唸らされる。
今の住まいにきものはそぐわないけど、
きものを着なくなってから、日本女性の立ち居振る舞いの
美しさ、心遣いは確実に無くなったと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2013年2月27日
- 読了日 : 2013年2月27日
- 本棚登録日 : 2013年2月25日
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