医師と余命の話になり、「私たちは希望をもっています」と伝えたときの真意の伝わらなさ。
がんが消える、治ると思ってるわけではなく、近く訪れる死を了解しながらも、それでも希望をもって生きるという意思を示したのだ。
主人公の視点で読み進めていたから切実に伝わったけど、医師の立場だったら自分も訂正してしまいそう。
他者からの悪気のない言葉。勝手な解釈。
次々ぶつけられるそれらに苛立ち、傷付き、疲弊する。でも今この瞬間に、希望をもっている。
強い人だ、と思ったけど、これも私の見方でしかない。
強くも弱くもない、ただその人として生きてるだけ。
自分が他者を消費していることにもっと敏感になりたい。
将来必ずこの本に助けてもらうことになる。
読めて本当によかった。自分の本棚にこの本があることが心強い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月22日
- 読了日 : 2023年6月22日
- 本棚登録日 : 2023年6月22日
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