さっぱりとしている。中年女性の恋愛市場における、そこはかとない悲壮感のある立場と歳を重ねるごとに勝手に育つ母性のようなものがキッチリ描かれていて面白い。
少しずつ自分の女としての市場変化を身をもって体感してる今だからこそ、読んで面白い本だった。
「くれてやる」の言葉をこんな風に吐き捨てる醜態を晒したくなくて、若い頃のように嵌まり込む恋愛を遠ざけてる自分。若い女に取られたら悪態吐きながらもどこか納得するであろう、若さが与える恩恵を受けてきた自分。それがあるから読んでて、さっぱりしながらも芯があって面白いなぁと思えたんだろうな。
後書きで見た著者の経歴にも興味津々。他にも読んでみたいな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年12月23日
- 読了日 : 2020年12月23日
- 本棚登録日 : 2020年12月23日
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