あらすじ
北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が謎の死をとげた。その死体は全身が壊死する異様な状態だった。テロか、感染症か。自衛官の廻田と感染症学者の冨樫がその謎を追う。
感想
パニック小説としてとても面白かったです。
恐怖や緊迫感の演出が上手く、引き込まれました。
先が気になり、一気に読み終えました。
反面、冗長に感じる部分もありました。
神だの何だの、スピリチュアルな描写が話の間に挟まってくるんですが、特にオチもなく意味がよく分からない。
また民主党を揶揄する無能政権が、子供じみた分かりやすい悪役として描写されていて、その捻りのなさは風刺というより作者の個人的な嫌悪に感じられました。
そういう雑味が魅力になることもありますが、ややリアリティに欠ける本作ではもっとテンポよくいって欲しかったです。ストーリー本筋が面白いだけに少し残念。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
パニック小説
- 感想投稿日 : 2024年4月16日
- 読了日 : 2016年9月30日
- 本棚登録日 : 2024年4月15日
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