オリーブの真実 (光文社文庫 テ 5-8 密偵ファルコ 8)

  • 光文社 (2004年6月1日発売)
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紀元一世紀の享楽的なローマを舞台に、身分違いの美女へレナと恋に落ちたフリーの密偵ファルコが活躍するこのシリーズも、ついにヘレナの出産を目前に迎えた。

ローマ宮殿でパエティカ(スペイン)オリ−ブ油生産者協会(2000年前にそんなものがあったんだ!)の饗宴に出た帰り道、二人の密偵が襲われた。犯人捜索を頼まれたファルコは臨月間近のヘレナを伴って、オリーブの産地スペイン南部へと赴く。騒動の裏には、オリーブ油をめぐるカルテルの存在があるらしい。
行く先々に現れる正体不明のダンサーは何者?そしてヘレナは無事お産を迎えられるのか?

ヘレナとともに当時のローマ支配化の各地に赴いて事件を解決するファルコ、今回は南スペインが舞台、しかもヘレナは出産直前で、どんな騒動が繰り広げられるか、楽しみに読んだんですが、なんだか今一でした。随所に魅力的な脇役が出て来はするのですが、どれもこれも描写が浅く事件の解決も消化不良。結局、オリーブ油カルテルもどうなったのかはっきりしないし、かといってヘレナの出産がメインと言うわけでもないし。
なんだか中途半端な作品でした。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: mistery ( hero )
感想投稿日 : 2004年12月11日
本棚登録日 : 2004年12月11日

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