きつねのよめいり (1) (小学館文庫 よA 9)

著者 :
  • 小学館 (1995年6月17日発売)
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本棚登録 : 360
感想 : 25
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 思いがけず、蜘蛛の巣にかかったチビの毛虫の面倒をみることになった女郎蜘蛛。みんなに嫌われ者の女郎蜘蛛だったが、毛虫にはやさしく、穏やかな日々が過ぎていく。しかし、季節は変わり、毛虫は大人になっていき……「風の歌うたい」ほか12編

 吉田秋生さんのまんが。嫌われ者の女郎蜘蛛と、チビの毛虫の交流。出会い、別れ、「生」と「死」。盲(めしい)の蜩(ひぐらし)の奏でる妖しく不思議な歌声。
 切ない中にも、希望があって、とてもいい物語です。
 他の作品もなつかしい感じ。時にシニカルで、時に切なくて、時に温かくて……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: まんが
感想投稿日 : 2011年12月29日
読了日 : 2011年12月28日
本棚登録日 : 2011年12月28日

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