歌に遺り歌に私は泣くだらう いつか来る日のいつかを怖る 和宏
2010年、乳がんの再発でこの世を去った歌人 河野裕子さん。その闘病生活での彼女、そして家族の生きざまを夫で歌人である永田和宏さんがつづる。
いわゆる「闘病記」は苦手。でも、読み始めてこの本は、いい意味で先入観を裏切ってくれた。突然のがん宣告、薬の副作用で攻撃的になり家族が翻弄され続けた日々、そして再発。すべてを赤裸々に綴っているのに、そこに「歌」が介在しているので、重い内容でありながらも、2人の思いを染み入るように感じることができた。
一緒にいる時間を大切にしないとね。改めて。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2019年2月6日
- 読了日 : 2019年2月3日
- 本棚登録日 : 2019年1月24日
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