歌に私は泣くだらう: 妻・河野裕子 闘病の十年

著者 :
  • 新潮社 (2012年7月20日発売)
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 歌に遺り歌に私は泣くだらう いつか来る日のいつかを怖る 和宏

 2010年、乳がんの再発でこの世を去った歌人 河野裕子さん。その闘病生活での彼女、そして家族の生きざまを夫で歌人である永田和宏さんがつづる。

 いわゆる「闘病記」は苦手。でも、読み始めてこの本は、いい意味で先入観を裏切ってくれた。突然のがん宣告、薬の副作用で攻撃的になり家族が翻弄され続けた日々、そして再発。すべてを赤裸々に綴っているのに、そこに「歌」が介在しているので、重い内容でありながらも、2人の思いを染み入るように感じることができた。
 一緒にいる時間を大切にしないとね。改めて。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2019年2月6日
読了日 : 2019年2月3日
本棚登録日 : 2019年1月24日

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