中高一貫校の女子高で、高3の江崎ハルナが屋上から落下し、亡くなるという出来事が…。才能にあふれ、芸術系の大学に進むことも難なく思われていたハルナは、思わぬ事故で視力を失いそうになり、そのために将来を悲観したのか、あるいは視力が弱く、工事中の手すりに気づくのが遅れたのか。
学校では、ハルナの幽霊を見たという噂が飛び交い、彼女の自殺は国語の男性教師宮坂のせいだという新たな噂まで。やがて、その宮坂さえも、屋上から飛び降り、ハルナの死の真相はますます謎に包まれるものとなった。
美術部の後輩で、ハルナを慕っていた中3の海生(みお)と、勝気な双葉は、彼女の死の真相を突き止めようと、動き始めるが…
美術部の先輩と、彼女と何らかの交流があったと思われる男性教師の死。男性教師が小説を書き、その小説にすべての鍵があるのではと、後輩の2人の少女と、男性教師の同僚が2人の死の理由を探ろうとします。読み進めるにつれ、見事に騙されたことに気づき、さらに二転三転していくのですが…。
様々な登場人物のモノローグで展開していくのですが、誰がどう関わっているのか、あまりにも広く、漫然としていて、うまくついて行けなかったのが残念でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ハ行の作家
- 感想投稿日 : 2012年7月29日
- 読了日 : 2012年7月29日
- 本棚登録日 : 2012年7月29日
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