小説・秒速5センチメートル (文庫ダ・ヴィンチ)

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  • メディアファクトリー (2012年10月24日発売)
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寂しくて、切なくて、儚くて、幻想的で、甘酸っぱくもあって、
でもどの言葉にも当てはまらなくて。

ふたりが出会ったのが中学生であったなら、仲よくなるのに時間が必要だったかもしれないけれど、小学生じゃなかったなら、ふたりの間の(事実的な)距離を越える行動が何かできたかもしれない、私はやっぱりふたりが一緒になることで幸せになってほしいと願わずにはいられませんでした。

ふたりは、ずっと心のどこかで、別れを予感してなお、相手を繋ぎ止めることはしない。だから、ふたりは一緒になろうと思えばできたけど、一緒にならないことを選んだのだと思います。それはもう中学1年生の時に。

ふたりの恋は中学1年生のあの冬が綺麗な完成形で、それ以上は無かったんじゃないかなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年12月29日
読了日 : 2013年12月27日
本棚登録日 : 2013年12月29日

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