歴史人口学者・家族人類学者としての
トッドさんのお話は面白いのです。
でも池上さんの質問に対して、少なくても私にとって
明確な答えが返ってこない気がします。
たとえばこんな感じ。
〈これはもう、もはや戦争がどのように終わるのか、
戦争自体が真実を教えてくれるということを
待つしかないと思っています。
歴史家の私たちはひじょうに謙虚でなければいけないというふうに思います〉
また池上さんの「NATOの兵器供与が戦争を長引かせているのか」という質問に対し
〈そうですね、その点に関しても分析をしようと、いろいろ試みているんです。私はこれをすべきだとか、すべきではないといったようなことを言う立場ではないと思うんですが、アメリカがなぜウクライナで戦争をこういう形で展開しているのかということを考えると、まず国政政治におけるアメリカの態度というものを一度振り返ってみる必要があると思うんですね。まず、アメリカの外交政策の特徴の一つとして、「同盟国を見放す」という点があります。たとえばですけれども、もし(長いので後略)〉
この前に佐藤優さん小林よしのりさんの本を読んだので
トッドさんにももっとストレートな意見を期待してしまいました。
私にとってトッドさんの本は4冊目なんだから
いいかげん学ばなきゃと思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
池上・出口・佐藤
- 感想投稿日 : 2023年7月27日
- 読了日 : 2023年7月27日
- 本棚登録日 : 2023年7月27日
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