オルフェウスの窓 9 (集英社文庫(コミック版))

著者 :
  • 集英社 (1995年11月17日発売)
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本棚登録 : 168
感想 : 12

サンクトペテルブルクが舞台の第三部が終わり、
第四部は再びドイツのレーゲンスブルクへ。
そしたら流れがまたミステリーに。

最後の最後に重要な人物が再登場。
「彼だけ顔が違う、もしかしたら池田理代子さん以外の人が描いたのではないか?」
と私がずっと疑問に思っていた人物。
名脇役といいますか。


さて第三部に描かれたロシア革命ですが、
この『オルフェウスの窓』では
「二月革命でうまれた臨時政府は悪で、
十月革命でうまれたボリシェヴィキが善」
のように受け取れてしまうのです。

でも今年刊行された池田嘉郎さんの『ロシア革命―破局の八か月』を読むと、
その解釈は間違いです。

おそらく「この漫画が描かれたのがソ連が崩壊した1991年より前の、1975年~1981年だから」ではないか?」と。
「池田理代子さんが今描いたら、また違ったものになっていたのではないか」と思うのですが、どうでしょう?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 池田・里中・ヤマザキ・西原・益田
感想投稿日 : 2018年4月6日
読了日 : 2017年4月6日
本棚登録日 : 2017年4月6日

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