幅広い執筆活動をされている川本三郎さん。
奥様は2008年に食道がんで亡くなられました。
紫陽花の綺麗な時期。
奇しくも今日が命日。
あとがきは2010年4月になっていて、この追想記は亡くなられた直後から執筆をされているようです。
さすがプロです。
深い哀しみが伝わってきますし、とにかく上手い。
8年たって、その後の気持ちの変化を知りたいと思いました。
調べたら何冊かでているみたい。
少しは元気になられたでしょうか。読んでみたいです。
亡くなる二日前に三郎さんの顔を見て「おかあさん」と言ったそうです。
「35年間結婚していても最後は夫よりも母親のほうが大事なのだと心が痛かった」
それは違うと思います。
私の身近でも50代で癌で亡くなったかたがいますが、
「自分が死ぬのは構わないんだけど、おふくろがまだ生きているからなあ。早く死んでくれないかなあ」
と言っていました。
私も癌についてはいろいろ考えていて、まだ結論はでていないけど、「母より先には死ねない」そこだけははっきりしているので。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
☆随筆・評論・対談・鼎談☆
- 感想投稿日 : 2018年3月31日
- 読了日 : 2016年6月17日
- 本棚登録日 : 2016年6月17日
みんなの感想をみる