黄金の日本史 (新潮新書 471)

著者 :
  • 新潮社 (2012年5月1日発売)
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感想 : 18

NHKカルチャーラジオ歴史再発見でこの4月~6月
「黄金から見直す日本史」というテーマで加藤廣さんが語っています。
ラジオを聴けるなら、本を読まなくてもいいかと思います。

この番組では前にも「新大陸の植物が世界を変えた~コロンブスは何をもたらしたか」というテーマで酒井伸雄さんが語っていて面白そうだったのでその本を読みました。

おふたかたとも「東大卒の後期高齢者」です。この番組で紹介されなければ、まずこの本を読もうとは思わなかったでしょう。
とても優しいおじいさんという感じ。声質はちがうけど、にこにこぷんの樫の木おじさんみたいなイメージでしょうか。

黄金はキンとよみます。金(かね)と区別するためにキンとかかれています。
キンを中心に、日本の歴史がこんなに楽しく理解できるってすごいことです。

加藤廣さんは75歳で作家デビューされたそうです。
ごじぶんのことを「老生」とよびます。こんな一人称ははじめて。
年とった男性がつかうそうなんですが、女性はないのかしら?あったらいつか使いたい。

加藤廣さんが、若い読者にぜひおぼえておいてほしいといった人名。メモしておきます。
英国の数学者アラン・チューリング
ソ連のスパイ・ゾルゲ

>このチューリングとゾルゲの二人がいなければ、第二次大戦の行方は、全く判らなかったろう。

ほんとうに頭のいい人とは、難しい文を書く人ではなくて、頭のよくない人に難しいことがわかるように書く人だと思っている私にとって、この本は百点満点。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆日本史・古典☆
感想投稿日 : 2018年3月4日
読了日 : 2013年4月13日
本棚登録日 : 2013年4月13日

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