イオカステの揺籃 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社 (2022年9月8日発売)
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本棚登録 : 397
感想 : 59

超ネタバレ。

主人公が恭子であるとすると
彼女にはまず強烈な母親がいてそのトラウマが物凄いため
夫のことは愛しているがどう接するのが良いかわからず、
また可愛い盛りの2歳の次男を事故で亡くす
その原因となった長男と失った次男への想い
それがまた末娘玲子への接し方を誤らせることになったのでは。

生きているといろいろな事件に巻き込まれることもありますが、その都度いろいろな情報を得て一番良い方法がとれたらいいと思いました。

先日富山で二歳の子が家を出たあと海で発見されたという痛ましい事故がありました。
ご両親の気持ちを思うと胸が引き裂かれる思いです。

この本を読んでその事故を思い出し
何とか乗り越えてほしい
そして世間一般の幼い子を育てる皆さんにも
十分気を付けていただきたいと思いました。

まあ、それはともかく、
最後の玲子の推測はお見事。
そのとおりだと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆小説☆
感想投稿日 : 2022年9月18日
読了日 : 2022年9月18日
本棚登録日 : 2022年9月18日

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