私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記

著者 :
  • 文藝春秋 (2022年10月21日発売)
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ヤングケアラーとは「介護や病気、障がいや依存症など、ケアを要する家族がいる場合に大人が担うような責任を引き受け、家事や看病、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」のこと。

2021年の調査では、中学二年生の17人に一人、高校二年生の24人に一人がヤングケアラーに該当していたそうです。
ケアの対象は、きょうだい、親、祖父母の順に多く、親の場合は「精神疾患や依存症」の親を介護している子どもが多いこともわかりました。

精神疾患は生涯を通じて、5人に一人がかかるとされ、誰にでも可能性のある病気だそうです。最近たまたまその関係の本を続けて読みました。自分だってかかるかもしれないと思いました。

しかし、ヤングケアラーについては、テレビ等でたまに見かけるけど、実際まわりに全くききません。
この本のいくつかのエピソードが本当にあった話ときいて、驚いています。

子ども達は育った家庭が普通だと思っています。
自分もそう思っていました。
少しでも情報を得て、すべての子どもが幸せに成長できるようになったらいいと思いました。
いえ、そうならなければなりません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆コミックエッセイ☆
感想投稿日 : 2022年11月20日
読了日 : 2022年11月20日
本棚登録日 : 2022年11月20日

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