牛窪恵さんは昨夜も「ホンマでっか?!」に出演されていたようですが、そういった活動はいわば副業で、本業はマーケティング会社の経営、そして立教大学院で「消費者行動論」の授業、研究。
また、実は若い頃日大芸術学部で脚本を勉強されていたそう。
そんな彼女の二つの専門をいかして書かれたのがこの本。
49歳の男性がコロナ禍(昨年の夏)の21歳と入れ替わってしまうフィクション。
たしかに49歳のまま、そのメンバーに加わっても本音はみせてもらえないでしょうから、牛窪さん自身「古典的な設定に迷いがあった」そうですが、とても良い企画だと思いました。
ただ、何人かの中高年女性の若いオトコ好きっぷりがちょっと気持ち悪く感じられることもあり。
そう思うと主な登場人物たちも、それぞれの特徴をちょっとデフォルメしている可能性も。
だって、アンケートを円グラフにしてみても、100%一色ということはなく、世の中いろいろな人がいますものね。
だから「Z世代ありのまま」ではなく、「こういう特徴のある人がいるよ」ぐらいで受け止めた方がいいかな。
と、そのように冷静に読んでみても、この世代のトレンドがたくさんわかったのが、とても楽しかったです。
こういう小説にしてもらったおかげで、すんなり理解できました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
☆社会政治経済☆
- 感想投稿日 : 2021年1月14日
- 読了日 : 2021年1月14日
- 本棚登録日 : 2021年1月14日
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