「イヤな気持ち」を消す技術

著者 :
  • フォレスト出版 (2012年11月18日発売)
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感想 : 67

認知科学者・計算機科学者である苫米地英人さんによる、機能脳科学的にイヤな気持ちを消す技術。
苫米地さんは他にも(わけの分からない)肩書をたくさんお持ちですが、本の内容はいたってシンプル。
そしてすごく納得いくものであり、面白い。
頑張ってみようと思います。

〈現在は、過去にベストの選択を積み重ねて出た、ベストの結果です〉

〈記憶との付き合い方の基本は
「結果論で過去の出来事を後悔しない」
「前頭前野を働かせてそれを評価する」
「前頭前野側からの介入に上達する」
「わざわざ自分の不利になるように統合しない」
「後悔は無意味ということを知る」
「過去の記憶はすべて娯楽にする」
の以上6つです。〉

〈趣味の世界というのは、実は思いのほかIQを使います。
どうしても前頭前野を使わないわけにはいかないのです。
しかも、それをリラックスしてできるところが、趣味のいいところです。
そうやって前頭前野が働いている状態を自分でつくりだしていけば、偏桃体の情報処理は自然と収まっていきます。
すると、イヤな出来事がふりかかってきたとしても、偏桃体がそれを増幅して頭がカッカカッカすることがなくなります。
リラックスして趣味に取り組み、前頭前野が働いている状態が維持されていると、毎日のようにイヤな出来事の相手を見ても、その記憶はだんだん薄れていきます。
逆に、前頭前野が働かない状態が維持されていると、情動が優位になり、毎晩夢を見てイヤなことを刷り込み、それを長期記憶化してしまうことになるわけです。
イヤな出来事の長期記憶への移行をとめる最大の方法は、そとのきに前頭前野を働かせてやることです。
前頭前野さえ働くようにしてやれば、その出来事もだんだんイヤなことではなくなります。悲しいことでも、恐怖でも、許せないことでもなくなっていきます。
したがって、リラックスした趣味を持つことはとても大切です。〉

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆科学☆
感想投稿日 : 2019年11月5日
読了日 : 2019年11月5日
本棚登録日 : 2019年11月5日

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