眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

  • 草思社 (2006年2月23日発売)
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感想 : 113
3

5億4000万年前の進化の爆発がなぜ起こったか。
光を視覚でとらえる眼の器官が三葉虫に最初に備わり、それまでは海の中をぼんやりと漂っていた生物の世界が視覚を得たことで、食う食われるの忙しい世界に変わり、身を守るため、子孫を残すために一気にいろいろな形や機能が備わり進化の爆発が起こった、とのこと。
非常に綿密な科学的資料の説明で、正直、飛ばし読みだが、ポイントは分かったように思うし新鮮な内容だった。前文に、科学的専門的な内容を一般読者に読んでもらう文章にするためとても苦労した、とあるが、その工夫の部分はここだな〜とかわかりやすくて面白かった。著者にユーモアのセンスがあるのは確かで微笑ましい。
内容は多分隙がなく素晴らしいのはわかるが、科学的説明を読み続ける根気と実力不足のため、私にとっての評価は3。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 05ノンフィクション
感想投稿日 : 2019年7月10日
読了日 : 2019年7月10日
本棚登録日 : 2019年7月10日

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