反・幸福論 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2012年1月17日発売)
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本棚登録 : 464
感想 : 59
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「利益」「権利」の最大化が幸福をである、と考えるとたぶん人は幸せにはなれない、
そのことを「論理」的に語っている本とも言えます。

あと、ポジティブシンキングをボロクソいってます(笑)
イラク戦争はブッシュ元大統領のポジティブシンキングが原因だとも。

あと、喜怒哀楽では「哀」を大切にすべき、というのも共感しました。
「不倫は文化だ」ではないですが、
「哀」がなければ文化は生まれないと僕は思っているので。

連載をまとめたもので、9章にわかれていて、それぞれの章が別な切り口で
深く考えさせられるので、簡単には書評はかけません。

ただ言えることは、この本を読んでなお、僕は人が目指すべきものは「幸せな生」だと思います。

そもそも「幸せ」ってなんだ?ということを考えさせられる本です。
考えさせられる本であって、答えは書いてありません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学
感想投稿日 : 2012年4月11日
読了日 : 2012年4月11日
本棚登録日 : 2012年4月11日

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