反・幸福論 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2012年1月17日発売)
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「反・幸福論」佐伯啓思著、新潮新書、2012.01.20
255p ¥777 C0210 (2023.04.07読了)(2015.01.16購入)
『新潮45』に連載したものをまとめたものということです。世相の評論というところですね。どういうことなのかは、わかりますが、どうしたらいいかはわかりません。どうしたらいいのかを書いてくれているのもありますけど。
日本人全体は、どうしたらいいかわからず、漂流しているということなのでしょうね。

【目次】
はじめに
第一章 サンデル教授「白熱教室」の中の幸せ(2010年12月)
第二章 「国の義を守る」という幸福の条件(2011年1月)
第三章 「無縁社会」で何が悪い(2011年2月)
第四章 「遁世」という幸せ(2011年3月)
第五章 人間蛆虫の幸福論(2011年4月)
第六章 人が「天災」といわずに「天罰」というとき(2011年5月)
第七章 畏れとおののきと祈りと(2011年6月)
第八章 溶解する技術文明(2011年7月)
第九章 民主党、この「逆立ちした権力欲」(2011年8月)
あとがき

★これから読む本(積読中)
「無縁社会」NHKスペシャル取材班、文春文庫、2012.07.10
「人生論」トルストイ著・原卓也訳、新潮文庫、1975.11.25
「福翁百話」福沢諭吉著・佐藤きむ訳、角川ソフィア文庫、2010.09.25
「カンディード」ヴォルテール著・吉村正一郎訳、岩波文庫、1956.07.25
「ハイデガーの思想」木田元著、岩波新書、1993.02.22
☆関連図書(既読)
「これからの「正義」の話をしよう」マイケル・サンデル著・鬼澤忍訳、早川書房、2010.05.25
「武士道」新渡戸稲造著・矢内原忠雄訳、岩波文庫、1938.10.15
「新渡戸稲造『武士道』」山本博文著、NHK出版、2012.02.01
「楢山節考」深沢七郎著、新潮文庫、1964.07.30
「西行」高橋英夫著、岩波新書、1993.04.20
「新編 宮沢賢治詩集」宮沢賢治著、角川文庫、1953.12.20
「セロ弾きのゴーシュ」宮沢賢治著、角川文庫、1969.02.10
「方丈記」鴨長明著・武田友宏編、角川ソフィア文庫、2007.06.25
「鴨長明『方丈記』」小林一彦著、NHK出版、2012.10.01
「善悪の彼岸」ニーチェ著・竹山道雄訳、新潮文庫、1954.05.15
「道徳の系譜」ニーチェ著・木場深定訳、岩波文庫、1940.09.10
「「欲望」と資本主義」佐伯啓思著、講談社現代新書、1993.06.20
「「市民」とは誰か」佐伯啓思著、PHP新書、1997.07.04
「アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上)」佐伯啓思著、PHP新書、1999.06.04
「総理の資質とは何か」佐伯啓思著、小学館文庫、2002.06.01
「新「帝国」アメリカを解剖する」佐伯啓思著、ちくま新書、2003.05.10
「自由と民主主義をもうやめる」佐伯啓思著、幻冬舎新書、2008.11.30
(「BOOK」データベースより)amazon
無縁社会の何が悪いのか。遁世も悪くない。「ポジティブ」がそんなに善いのか。格差是正なんて欺瞞だ―。権利や豊かさや便利さを追求し「幸せになるべき」と刻苦勉励してきたはずの日本人が今、不幸の底に堕ちている。大震災、政権交代、「正義論」ブームなど近年の出来事を稀代の思想家が厳しく見つめた時、偽善の殻に包まれたこの国の正体が露わになる。柔らかい筆致の中に、日本人の禍福の真理が詰まった至高の啓蒙書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想
感想投稿日 : 2023年4月8日
読了日 : 2023年4月7日
本棚登録日 : 2023年4月6日

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