ハワイ・南太平洋の謎 (光文社文庫 れ 2-10 グラフィティ・歴史謎事典 10)

著者 :
  • 光文社 (1989年7月1日発売)
3.25
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 10
感想 : 3
4

(2015.09.10読了)(2015.07.26購入)
シリーズ「グラフィティ・歴史謎事典」の第10巻です。
ハワイおよび南太平洋の島々の歴史の謎に迫る本です。
南太平洋の島々は、ミクロネシア、メラネシア、ポリネシア、と大きく三つに分けられます。グアム、サイパン、ヤップ、パラオ、ポナペ、等は、ミクロネシア。ニューギニア、フィジー、等はメラネシア。ハワイ、サモア、トンガ、タヒチ、イースター、等はポリネシアです。

【目次】
第1部 南海の財宝を求めて
第2部 南太平洋謎事典
2-1 暮らし編
2-2 暮らしのしくみ編
2-3 航海編
2-4 楽園の神々編
年表 南太平洋の歴史
主な参考文献
あとがき

●島(72頁)
地図帳などを見ると、世界最大の島はグリーンランド、二番目に大きいのがニューギニア、そして三番目がボルネオというふうに書いてある。
●ネシア(73頁)
ネシアはギリシャ語で「島」を表わす。ミクロネシア、メラネシア、ポリネシアは、それぞれ「小さな島々」、「黒い島々」、「多くの島々」を意味する。ただしメラネシアは、島が黒いということを表すのではない。そこに住む人々の肌が黒いことからメラネシアとよばれる。
●ハワイ(76頁)
歴史上、ハワイ諸島を発見し上陸した最初のヨーロッパ人は、キャプテン・クックであった。ときに1779年。
●ハワイ植民(77頁)
偉大なる航海者であるポリネシア人は、ハワイへの植民に成功した。そして、ハワイの人々はマルキーズとソシエテという二つのポリネシア人グループから形成されたのである。
●主食(80頁)
太平洋の島々における主食は、一般にタロイモ、ヤムイモ、サツマイモなどのイモ類である。
●サーフィン(112頁)
いま、若者の間で流行しているサーフィンは、もともとポリネシアで発達した。
●言語(150頁)
ポリネシアのことばは、大きく見ると太平洋の島嶼部にひろく分布するオーストロネシア(南島)語に含まれる。オーストロネシア語は、東南アジアのマレー半島からインドネシア、ミクロネシア、メラネシア、ポリネシア地域にみられる。台湾の一部やアフリカのマダガスカルの言語も、じつはオーストロネシア語の中に含まれる。

☆関連図書(既読)
「南太平洋物語」石川栄吉著、力富書房、1984.03.31
「キャプテン・クック」ジャン・バロウ編・荒正人訳、原書房、1992.10.25
「オーストラリア6000日」杉本良夫著、岩波新書、1991.02.20
「オーストラリア」杉本良夫著、岩波新書、2000.07.19
(2015年9月10日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
ポリネシアのさいはて、ハワイ。いつ、どのように、なぜ人が住みついたのか。人は海を舞台にさまざまな歴史を刻んできたのだ。小さな島でいとなまれた生活。紀元前から大海を航海していた人々の謎。素朴な信仰…。忘れられたハワイと南太平洋の島々の暮らしと謎をえがく。新しいハワイが、グアムが、タヒチが、発見できる1冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史
感想投稿日 : 2015年9月10日
読了日 : 2015年9月10日
本棚登録日 : 2015年9月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする