発売されたばかりのウェッジ選書中の一冊『映画と写真は都市をどう描いたか』。黒沢清、蓮實重彦、深川雅文、篠田正浩、港千尋、飯沢耕太郎、常石史子など、錚々たるメンツが執筆陣に名を連ねた一冊であるが、おのおのの半分以下のポテンシャルしか発揮していない小文がひたすら並ぶ。普段映画に親しんでいないタイプの教養人向け、という印象。
だが、そうした本書にあって、吉増剛造の『パランプセストの都市』のみがひときわ孤高の光を放っている。流石である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画本
- 感想投稿日 : 2010年9月15日
- 読了日 : 2007年5月15日
- 本棚登録日 : 2010年9月15日
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