下流の宴 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年1月4日発売)
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感想 : 169
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福原家と宮城家の話が交互に章立てされていて読みやすかった。中流家庭と自覚している福原家の由美子が息子が高校中退したことをきっかけに家庭の崩壊の危機を感じている様子が描かれている。その息子の交際相手が宮城家となるがこちらも訳ありの家庭で…息子をもつ母親目線では息子の育て方が間違えたかと思い悩む姿は切実で同情するが子育ては思うようにいかないことが多いという前提でどこかで割り切らないといけないのかもしれない。成人した子供の幸せは見守ることしか出来ないのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 家族
感想投稿日 : 2023年2月5日
読了日 : 2023年2月5日
本棚登録日 : 2022年11月5日

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