「戦争がどういうものかを説明するのに、なぜあれほどの言葉をついやす必要があったのか、理解に苦しんだ。恐怖、この一語で足りるはずだった。」
桜庭一樹さんの大好きな「百年の孤独」。
物凄く読むのに力の要る作品だった。ただ、とにかく、この孤独、がどう継がれどうなるのか、ただただそれが気になる。
そしていつの間にか、私自身もこのマコンドの町にいるかのように錯覚させる。
自分もいつの間にかブエンディア家の一員になって、この100年を俯瞰していのだ。
最初のうちは、似たような名前、頭に入りにくいカタカナ語で、混乱をきたした。
それがいつの間にか、どっぷりとこの世界に入り込ませるから、やっぱり著者の持つ力だなぁ、と頷かせる。
読後は「あぁー、そうだったのか、、、」というどよんとした思いと「読みきったぜー!」という爽快感とが重なった。
【7/31読了・初読・市立図書館】
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ガルシア=マルケス
- 感想投稿日 : 2009年8月1日
- 読了日 : 2009年8月1日
- 本棚登録日 : 2009年8月1日
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