りっぱな兵士になりたかった男の話

  • 講談社 (2012年6月21日発売)
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本棚登録 : 63
感想 : 24
3

イタリアの児童文学。ももちゃんっていう牛、ほんとはなんて名前だったのか気になる。

兵隊の愚かさ、戦争の悲しさとか、そういう感想だけでなくて、何だかいっぱい…!読んだ子ども一人ひとりが、色々なことに頭をめぐらせて、自分にとって大事なことを見つけられる作品だと思う。登場人物のプロフィールはわからず、土地も敵も具体的なことは不明で、記号的に書かれているんだよね。

兵隊はいつまでも来ない命令を待ち続け、融通が利かず、立派な兵隊を目指すわりには寝坊ばかりで、相当愚かなのだが…最後、全てを看取ってから小屋を立ち去る後姿は、決して愚か者のそれではない。この馬鹿真面目さも、ここまで来ると尊敬してしまうかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2014年12月26日
読了日 : 2014年12月3日
本棚登録日 : 2014年12月3日

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