イタリアの児童文学。ももちゃんっていう牛、ほんとはなんて名前だったのか気になる。
兵隊の愚かさ、戦争の悲しさとか、そういう感想だけでなくて、何だかいっぱい…!読んだ子ども一人ひとりが、色々なことに頭をめぐらせて、自分にとって大事なことを見つけられる作品だと思う。登場人物のプロフィールはわからず、土地も敵も具体的なことは不明で、記号的に書かれているんだよね。
兵隊はいつまでも来ない命令を待ち続け、融通が利かず、立派な兵隊を目指すわりには寝坊ばかりで、相当愚かなのだが…最後、全てを看取ってから小屋を立ち去る後姿は、決して愚か者のそれではない。この馬鹿真面目さも、ここまで来ると尊敬してしまうかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2014年12月26日
- 読了日 : 2014年12月3日
- 本棚登録日 : 2014年12月3日
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