えだいちの夏。
押野と一緒に過ごした夏。
おじいさんの家で、おじいさんと初めて生活したあの夏。
うるさいほど聞こえた蝉の声が一斉にやんだ一瞬の静寂。
早朝の清らかな空気。庭に水を撒いた後の土の匂い。
麦茶が喉を通るときの清涼感。
縁側で食べた井戸水でキンキンに冷えたスイカ。
おじいさんの手作りの漬物。
ひんやりとした柱にぺったりつける熱をもった足の裏。
目があききらないままのラジオ体操。
学校のプールの喧噪。
毎年苦戦する自由研究の宿題。
自転車で遠出をする大冒険。
やっぱり夏に読んでよかった。
ずっとチャンスがなく、何年か待ってしまいました。
主人公えだいちの小5の夏の物語なので
私の思い出とは違っているのに…。
私の記憶と重なり合い混ざり合い、
いつもだったら鬱陶しい記録的な猛暑の日々を
本を読んでいる間だけ、あの時に感じたキラキラした
夏休みの時間に交換できました。
えだいちってすごいです。
今この瞬間が大事なかけがえのない時間だということに気が付いている…。
押野の宇宙論もすごい。本当にそうなのかもしれない。
大好きな本をまたひとつ見つけました。
ドラマのようなことなんて起こらないけど、
未来の自分へのエールとして、
日々誇らしく思える自分を積み上げていきたいと
決意する一冊です。
夏も後半戦。折角キラキラしているのに。
もわ~~っとした夏に、戻りたくない…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年8月13日
- 読了日 : 2015年8月13日
- 本棚登録日 : 2015年8月8日
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コメント 2件
8minaさんのコメント
2015/08/13
なにぬねのんさんのコメント
2015/08/14