あさりちゃん (100) (てんとう虫コミックス)

著者 :
  • 小学館 (2014年2月28日発売)
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本棚登録 : 82
感想 : 11
4

先日、最終巻の100巻が発売されると知ってから、暫く経った今になって買ってきました。いや、本当はもう少し早く買うつもりだったんですが、行った書店で品切れだったんだよね。最終回効果なんだろうな~。

ということで、100巻だけ読むのも何だか味気ないので、その前の99巻から買って読みました。さすがに店頭に、100冊全部並んでいるところはなかったね。

そうして、2冊を一気に読んで、一番に思ったのは「絵柄の劣化が感じられない」ことです。正直、驚いたのでした。なんか、最近読む少女漫画家さんは、ベテランになればなるほど、絵柄に「劣化」というか「変化がある方」に当たるのも多く、安定した絵柄に慣れていなかったというのもあるのでしょう。ということで、まぁ総じて「連載が続くとキャラは若返る」というのがあるので、その辺は特に気になる程度でもなかったので、絵柄の安定と、各キャラのかわいらしさに安心したのが第一印象です。

あとはあれです、登場人物が増えていました。昔はそんなにいなかった「クラスメイト」の存在、「幼馴染」の存在、「名物教師」の存在。それぞれが増えていました。確かにキャラが増えた方が話は広がりやすいしなぁ。その辺は納得。むしろ、この今まで知らなかったキャラについても気になってしまうくらいなので、抜けてる間のコミックスを読みたくなりましたよ。そして、相変わらず子どもにとって、マンガは教材であるということを強く感じました。マンガばかり読んで育った自分のようなマンガッコにとっては、マンガ本は教科書であり情報誌でした。まぁ、今現在でも、十分その要素を持つマンガを読むこともありますが。でも子供の頃に受ける印象と、大人になってから受ける印象はまた違うんだよね。そんな加齢を噛みしめる。

最終回も、「終わりが無いのが最終回」的な感じで、それもまた納得したのでした。そうです、日常漫画には終わりがありません。しかし日常の中にこそ、ドラマは眠っています。しかしまぁ、100巻の「作者のぺーじ」で、作者が読者からもらった意見を紹介してるんですが、「作品はファンのものでもあるんだから、勝手に終わらせるのは許せない」的な意見があって、「へぇ、随分といろんなことを勝手に感じる人がいるもんなんだなぁ」と思ったのでした。まぁでもきっとその人は、作品を本当に愛していて、本も漏れなくずっと買い揃えているのでしょう。私のような、初期に買ってたけど途中から卒業というか脱落した人間には、こんなこと思われたくないでしょうな。生きててすいません。

どうでもいいですが、私はずっとあさりちゃんの髪についているのが「リボン」だと気が付かず、「トマトのタネ」のようなものだとばかり思っていたのでした。話の途中から、「へぇ、これ、髪の飾りなんだ」と気づいたものでした。でもあれだよね、頭の上で結ぶだけで(お団子風味なのか?)あんなシルエットにはならないよね。マンガの髪は難しいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年9月24日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年9月24日

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