アールは、ティーが家族がいなくて殺しや人を痛めつけることに何も感じなくなっていることを知り、一人ぼっちにならないで、と何度も言っていた。そばにいた。例え彼が、自分の友達の家族を残虐殺し、失明させ、引きこもりにさせていたとしても。トランス=ハイだとしても。
そして、殺しがどうでも良くなったティーを喜んでいた。ずっとそれでいいんだと言っていた。トランス=ハイだから、ティーなんだ。
アールは、ティーに、アールと同じように、ペロッチを直したいと思う心を持ってほしかった。それが持てていたら、もう十分だと思っていた。
両思いだった。お互いを大切に思うあまり、これ以上一緒にいられなくなった。悲しくて忘れられない痛みが残るし、甘酸っぱくて切ない気持ちになる。
もっと生きていてほしかったな。2人がずっと一緒にいたらよかったのに。
それと、他の人の感想読んで思ったけど、確かに全然子ども向け作品じゃないし、チヨダ・コーキの作風こんなだったんだってちょっとびっくりした。面白いけどね。なんかティーのしゃべり方移った。
ダブルカバーなところとか、解説が赤羽環なところとか、スロウハイツの神様の余韻で読んでいるから、もう、すごくよかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月7日
- 読了日 : 2022年2月7日
- 本棚登録日 : 2021年12月1日
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