ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1995年6月7日発売)
3.45
  • (20)
  • (38)
  • (97)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 447
感想 : 50
4

今年は積読本を消化する年!だいぶ前に購入して途中まで読んだ法月さんの本が今年の1冊め。

「雪密室」と「頼子のために」を読んでからでないと法月さん(主人公)の気持ちについていけないかも。と言うのも、ミステリーなので"誰が犯人でどういう方法を使ったか"と同じくらい"過去の事件から生じた法月さんの探偵(・小説家)としての苦悩"に焦点が当たった作品だから。
後者の決着の付け方が良かった。自分を美化したり正当化したりするのではなくて"これからの事件との関わり方によって自分が試されてるんだ"という箇所が良かった。
最近色んなものを引きずりながら生きている感じがするよ。良いものもあんまり見たくないものもね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月8日
読了日 : 2024年1月5日
本棚登録日 : 2024年1月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする