定価のない本

著者 :
  • 東京創元社 (2019年9月20日発売)
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本棚登録 : 569
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終戦後の昭和21年夏に起こった古書店主圧死事件と、古書の街・神保町にまつわるミステリー。"事件"の真相を探る琴岡庄治はやがて、戦後日本の闇に潜む陰謀に巻き込まれ…。
古本、神保町、戦後日本、という言葉からワクワクしながら読んだ。『第6章 真相』を読んだ時点で、この物語の大まかな形は見えたが、最後まですらすら読みすすむことができた。
GHQのファイファー少佐の日本史と日本人に関する講釈が、良い意味で"目から鱗" だった。特に天皇制による国民統治のくだりが、面白く感じられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年11月2日
読了日 : 2022年11月1日
本棚登録日 : 2022年10月30日

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