このシリーズはいつも面白いので、今回も期待。
道尾さんは相変わらず、重いテーマをぎゅっ、と詰め込んでいて。「あの子」と「この子」。毎度のことながら、子ども目線で描かれているので、胸に突き刺さってきます。
いつも自転車レースばかりで、ちょっと飽き飽きしてきていた今度史恵さん。今回も自転車レースではあったのだけれど、テーマ自体はもっと深くて、面白かった。
そしてやっぱり一番は有川さん。二次元エロ出版物は、本当に規制されるべきなんだろうか?思わず納得させられてしまった。
米澤穂信さんの作品も面白かったのだけれど、主人公のようには生きたくない。でも、みんなそうかもしれない。
恩田陸さんの作品は、エッセイ形式。ジョン・ファウルズのエージェントを訪ねてインタビューするのだけれど、どうやらジョン・ファウルズの作品は恩田さんの作風とそっくりで、つまりはわたしが苦手な作品なんだろう。
湊さんは、わりと好きな作家さんだけれど、この作品も面白くなくはないのだけれど。この作品には、湊さんの個性がなくなってしまっているような気がして、残念。
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- 感想投稿日 : 2014年2月21日
- 読了日 : 2014年2月21日
- 本棚登録日 : 2014年2月15日
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