動物園のまわりに痛めつけられた猫が多くあらわれる。
この謎を解いてほしいと頼まれた鳥井と坂木。苦手な屋外で不承不承捜査に乗り出す鳥井とその背中を支えながらある決意をかためつつある坂木、彼らをとりまく人々のお話。
鳥井と坂木の物語3部作完結編です。
ここにきてやっと思いついたんですが、「日常の小さな謎」って実は人間関係にとってはわりかし大きなコトなんじゃないかって。
自分で大きな負い目をかかえて、鳥井を最優先にする坂木と、その鋭い観察眼と推理力で物事を見透かしてしまう癖に、自分たちのことは見えていない鳥井。
解決すべき謎に関しては3部作の中で一番好みでないですが、不器用にひろげてきた鳥井を囲む人間の輪が一番好きなカンジなのが、これでした。
鳥井・・・どんな顔してたんだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
まじめな本
- 感想投稿日 : 2020年11月20日
- 読了日 : 2020年11月19日
- 本棚登録日 : 2020年7月12日
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