ミステリーの新人賞に輝いた本格ミステリー。
そこにさらなるアイデアを加えた編集長森本は、そのアイデアを本にしようとする。
だがその森本のアイデアを現実にしようとする者がいた。
冬の山荘に頭文字Mの者ばかりを集め、犯人は二人、被害者は三人の殺人事件を起こそうとするもの・・・
ということで「王様のトリック」というのは考えだした作者が得意になってしまうほどの素晴らしいトリックのことを指すらしいです。
う~ん。正直、読者は探偵にはなれないです。連続殺人で、次々人は殺されますが、いうなればそれは誰が犯人でも行ける状況で、犯人が明らかになるのは犯人が動機を話すことしかありえない。
だから、犯人探しでもトリック暴きでもないので、推理小説ではないと思います。
そしてその動機や話の流れに必然性はない。ところどころ「まぁ、そういうこともあるんだろうな」とは思いますが、それでもやはりNOです。
焦点がずれまくってほとんど八つ当たりに近いくせにいかにも考え抜いて行った(と思い込もうとしている)と言い張るところがとてつもなく気に入りませんでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
まじめな本
- 感想投稿日 : 2019年6月22日
- 読了日 : 2019年6月20日
- 本棚登録日 : 2019年6月4日
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