藤子不二雄論: FとAの方程式

著者 :
  • 河出書房新社 (2002年4月1日発売)
3.33
  • (1)
  • (5)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 8

マンガ評論家の米沢嘉博さんがお亡くなりになりました。
コミックマーケットの主催者として有名だということですが、私はその世界に縁がなく、『藤子不二雄論 FとAの方程式』の著者としてお名前を知りました。

非常に資料性が高く、参考になったのですが、「なにか違う……」と感じられるところも多く、いろいろと考えさせられた本でした。
でも今となっては………今となっては、よくぞ書いて下さいました、という思いでいっぱいです。

70年代に倉田新『藤子不二雄マンガの魅力』という本があることはありますが、実質的に初めて「二人で一人の藤子不二雄」を論じて下さった。そのことで藤子ファンは、いや、少なくとも私は、藤子漫画について改めて考える地点を持てた。地平を広げることができた。そのことには感謝しなければならない、と思います。米沢さん、ありがとうございました。


2006年10月4日記

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ドラと藤子ともうひとつ
感想投稿日 : 2011年9月29日
本棚登録日 : 2006年10月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする