マンガ評論家の米沢嘉博さんがお亡くなりになりました。
コミックマーケットの主催者として有名だということですが、私はその世界に縁がなく、『藤子不二雄論 FとAの方程式』の著者としてお名前を知りました。
非常に資料性が高く、参考になったのですが、「なにか違う……」と感じられるところも多く、いろいろと考えさせられた本でした。
でも今となっては………今となっては、よくぞ書いて下さいました、という思いでいっぱいです。
70年代に倉田新『藤子不二雄マンガの魅力』という本があることはありますが、実質的に初めて「二人で一人の藤子不二雄」を論じて下さった。そのことで藤子ファンは、いや、少なくとも私は、藤子漫画について改めて考える地点を持てた。地平を広げることができた。そのことには感謝しなければならない、と思います。米沢さん、ありがとうございました。
2006年10月4日記
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カテゴリ:
ドラと藤子ともうひとつ
- 感想投稿日 : 2011年9月29日
- 本棚登録日 : 2006年10月4日
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