ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 宗教紛争はなぜ終わらないのか

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  • 徳間書店 (2004年11月20日発売)
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宗教を知ることで、世界史が理解できるかも。
問いは、なぜ、ユダヤ人が差別されるのか。
イスラエル・パレスチナ問題は何なのか。
なぜ起こるのか、ということ。


ユダヤ教、キリスト教、ユダヤ教ともに一神教。
全て、ヤハウェを神として崇めている。
そのため、偶像崇拝は認めない。神は見えないもの。
それぞれが、それぞれの解釈で神を崇めるため、
相手を認めず、宗教戦争が起こる。

ユダヤ教は旧約聖書。
イスラエルにユダヤ人が還ることで
最後の審判が起こり、天国か地獄かを神が決める。
だから、肉体は焼かない。蘇るために肉体を置いておく。
神に選ばれた民族というプライドがあり、
イスラエルに還ることを目的とする。シオニスト。

キリスト教は新約聖書。
イスラエルをローマ帝国に支配された時、
病気を治せるイエスを、ユダヤ人は救世主と
感じた(キリスト=救世主の意味)
しかし、イエスは信仰を広めるばかりで、
一向にローマ帝国を倒さない。
怒ったユダヤ人は、イエスを磔にして
殺害する。
その際、「血の責任は、我々と子孫にある」と言ったとされ、それが新約聖書に記述されているため、ユダヤ人は差別の対象となっている。活版印刷の普及で、聖書も広まり、より、差別が広がる。
十字架ののち、イエスが蘇ることで、神と同格となる。
一神教で、ヤハウェが神なのに、イエスも神?イースター。
これは、三位一体という考え方で整理されているらしい。
ローマ帝国の国王がキリスト教になることで、
一気に広がりを見せる。
カトリック(神父)反抗するものプロテスタント(牧師)
プロテスタントには、十字架にイエスはいない。

イスラム教。ムハンマドが神の言葉を伝える。
イスラム教では、イエスも預言者の1人だが、
あくまでヒトであり、神では無い。
最新の預言がムハンマドの言葉であり、
新しいイスラム教が正しいと考える。
酒を飲まず、豚も食べない。
神は唯一であり、キリストはいない。キリスト教否定。
ユダヤ人は、猿と豚の子孫。ユダヤ人差別。
天国に行く方法は、最後の審判で天国に行けると告げてもらうか、ジハードを行うこと。
宗教を守るため、すなわち、改宗させることが、
天国に行く方法。ジハードで死んだら天国に行けると
されるため、自爆テロが頻発。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年12月18日
読了日 : 2015年12月18日
本棚登録日 : 2015年12月18日

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