本書は2008年に刊行された本。
それから2014年経った今、既読。
アルメニアに関する本を読んで、コーカサス地方に(関する本)興味をもったので、本書を手に入れて読んだ。
コーカサス地方(アゼルバイジャン、グルジア、アルメニア)の抱える問題などについて、わかりやすく書かれている本。
黒海やイランやトルコといった隣国との石油資源の利害関係、また古くからの民族対立、政治政策、そして、旧ソ連に組み込まれていたこともあり、ロシアとの関係も絡まる。
EUとも近い関係にあるし、またロシア、あるいはトルコ、イランといった中東諸国との複雑なバランス、緊張関係になっていて、複雑な利害関係が本書から伝わってくる。
本書が刊行されてから年月が経ち、政治局面なども大きく変わっていることあるが、最近のウクライナ情勢、あるいは、シリア情勢も絡んでいるように思える。
EUとソ連と中東の間に挟まれたコーカサスの三国。ただただ、複雑な利害関係の上に成り立っているということがわかる。
筆者の新しい本があれば、読んで見たいと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国際政治
- 感想投稿日 : 2014年10月25日
- 読了日 : 2014年10月25日
- 本棚登録日 : 2014年10月14日
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