コーカサス国際関係の十字路 (集英社新書 452A)

著者 :
  • 集英社 (2008年7月17日発売)
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本棚登録 : 296
感想 : 28
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本書は2008年に刊行された本。
それから2014年経った今、既読。
アルメニアに関する本を読んで、コーカサス地方に(関する本)興味をもったので、本書を手に入れて読んだ。

コーカサス地方(アゼルバイジャン、グルジア、アルメニア)の抱える問題などについて、わかりやすく書かれている本。
黒海やイランやトルコといった隣国との石油資源の利害関係、また古くからの民族対立、政治政策、そして、旧ソ連に組み込まれていたこともあり、ロシアとの関係も絡まる。

EUとも近い関係にあるし、またロシア、あるいはトルコ、イランといった中東諸国との複雑なバランス、緊張関係になっていて、複雑な利害関係が本書から伝わってくる。

本書が刊行されてから年月が経ち、政治局面なども大きく変わっていることあるが、最近のウクライナ情勢、あるいは、シリア情勢も絡んでいるように思える。

EUとソ連と中東の間に挟まれたコーカサスの三国。ただただ、複雑な利害関係の上に成り立っているということがわかる。

筆者の新しい本があれば、読んで見たいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国際政治
感想投稿日 : 2014年10月25日
読了日 : 2014年10月25日
本棚登録日 : 2014年10月14日

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