日本人がクリスマスをどのように取り扱ってきたのか、その歴史をつぶさに見ていくことで、日本人がキリスト教(西洋)とどのように対峙してきたのかが浮かび上がってくる。
一神教のキリスト教と、多神教で天皇を中心とする日本のシステムは相容れない。クリスマスを無意味に大騒ぎすることは、西洋を形だけでは受け入れたポーズをとりながら、その実はキリスト教の教えを受け入れないと言う宣言でもある。
もし秀吉や家康が鎖国をせずに、キリスト教の布教を受け入れてしまっていたら、今頃、日本という国は存在しなかった可能性だってある。
クリスマスという1点に着目するところから、日本の歴史や日本人の根本的な気質みたいなものが見えてくるのがとても面白い本だった。
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- 感想投稿日 : 2023年12月16日
- 読了日 : 2023年12月14日
- 本棚登録日 : 2023年12月14日
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