対談形式なので論旨明確でない部分もなくはないが、榊原氏と竹中氏の主張の違いがよくわかった。
規制緩和、競争政策強化、産業構造改革、新産業育成、成長戦略、経済活性化等についての問題意識、方向性には大きな相違はないと感じた。
その後の分配論のあり方に関して、ヨーロッパ型の高福祉社会を主張する榊原氏と独自型の効率的で小さな政府を目指す竹中氏の見解がわかれていると理解した。
人口が減る成熟社会を迎える日本にとっては、ドイツ・フランス型の国家のあり様が先行事例として参考に値するというのが榊原氏の主張。一方、お上主導の風土、大きな人口規模、逆ピラミッドの人口構成という3点から、ヨーロッパ型の大きな政府は機能しないというのが竹中氏の主張。
で、お前はどう考えるのか?もう少し考えたい。
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- 感想投稿日 : 2011年7月18日
- 読了日 : 2011年7月18日
- 本棚登録日 : 2011年7月18日
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