これは絶対にミステリーじゃない。新しい試みもいいと思うし、前衛的、革新的、斬新などの評価も頷ける。だけどこれは絶対にミステリーじゃない!途中までミステリーの書き方で物語を書いているのに、最後だけ急に文学的になっちゃう。そのバランスの悪さが最悪。これは誰だって白黒ハッキリしろよって思うはず。書き方がそういう書き方だからしょうもない。貫井徳郎の良さはそんなところじゃない。もっとエグいの読ませて欲しい。ミステリーで勝負してほしい。洒落っ気はいらんし、瀟洒な物語なんて期待してないから、もっと地を這い土を舐めるような雑草のような人間のわっるーい部分を垣間見たい!
テーマは主観と客観。もしくは客観視の主観性っていうのかな。てかミステリーにテーマとかいらん。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年8月16日
- 読了日 : 2015年8月16日
- 本棚登録日 : 2015年8月16日
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