アフリカを舞台にしたドキュメンタリー小説
読むキッカケはブログ「見えない道場本舗」の記事
・世に「結論先の取材」はつきまじ~「中国嫁日記」から「絵はがきにされた少年」まで。
で引用されてた新聞社の編集者の石川さんが魅力的だったから
見えない道場本舗の記事を読んだほうがオイラの案内よりも読みたくなると思うけど一応、、、
有名な写真「ハゲワシと少女」を撮影した男のはなしから始まる11編
フィクションでもノンフィクションでも物語を決めてから取材したり取材中に物語にハメこむようにしたりするもだけれど11編どれもがアフリカに住み続けている男または女の言葉に作家本人が揺れちゃうところが、短編ということもあるけれども読みやすい
そして、自分の息子との会話や奥さんが強盗に巻き込まれたはなしもあって、なんだか具体的で感情に近い部分でグッとくる
作家本人が気に入る、気になる男達は顔のシワが人生を語っているタイプでいい味系の顔分類法でいうとカッコイイタイプだと思う
そんな男たちは黙ってる時間も長くて、黙っている部分に作家はナニかを物凄く感じてる
そのナニかってのがアフリカに対する目線とアフリカに住みつづけてる人の目線が交差してないところなんじゃないかと
これから交差することがないんじゃないかっていう
話を聞いてる作家が現場にいるのに外野の人間だって意識しちゃうことが文字になってて面白い
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2012年10月16日
- 読了日 : 2012年10月16日
- 本棚登録日 : 2012年10月11日
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