ご冗談でしょう,ファインマンさん 上 (岩波現代文庫 社会 5)

  • 岩波書店 (2000年1月14日発売)
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5

1 ふるさとファー・ロッカウェイからMITまで

・考えるだけでラジオを直す少年
 修理すること自体は特に面白くない。どこが故障の原因かを考えることが楽しい。同感!
・いんげん豆
 単純作業はつまらない。インゲン豆とジャガイモを効率よく切る道具を作ってしまう。
・ドア泥棒は誰だ?
 アインシュタインの助手に重力の問題を出して困らす。
・ラテン語? イタリア語?
 イタリア語っぽく適当に話す。大人は何語だ?と考えるが、子供たちはお見通し。
・逃げの名人
 夢の筋道を逆にたどって始まりを見つけたいと思う。夢をコントロールすることにチャレンジしてみる。
・メタプラスト社化学研究主任
 物理学者なんかに職はなかった時代、社員4人のプラスチックにメッキをする技術を持った会社に入った。

2 プリンストン時代

・「ファインマンさん、ご冗談でしょう!」
 見た目は立派でない手作りのサイクロトロンに感激。いたずら心のアイデア実施で実験装置を壊してしまう。
・僕、僕、僕にやらせてくれ!
 催眠術にかかったふりをしてやったが、結果としてかかったことになる行動をとってしまう。
・ネコの地図?
 生物学にも興味があり論文を書くほどの遺伝子関連の実験に取り組む。結局は物理が一番好きだと確信する。
・モンスター・マインド
 初めて受け持ったゼミに、ラッセル、ノイマン、パウリ、アインシュタインが来ると聞いてさすがにビビる。
・ペンキを混ぜる
 赤と白を混ぜると黄色になる?そんなはずはないのだが、つい真剣に何か未知な理由があると考えてしまう。
・毛色の違った道具
 他人が知らない微積分の方法を習得し、とても役に立った。
・読心術師
 手品師の技を巧みに聞き出すおやじに感服。
・アマチュア・サイエンティスト
 子どものころの自宅の「実験室」という遊び場の思い出。顕微鏡でいろんな物を観るのが楽しかった。同感!
 アリの行動の観察を一日中やってるおかしな子。

3 ファインマンと原爆と軍隊

・消えてしまう信管
 陸軍で兵器を設計する話。
・猟犬になりすます
 人間の嗅覚がどの程度かを自分の鼻で確かめる。
・下から見たロスアラモス
 良いことだという目的意識で原子爆弾の開発を無我夢中で行い、その完成に喜んだ。
・二人の金庫破り
 ファインマンさんは金庫破りの名人。3つの数字のコンビネーションの見つけ方。パスワードの決め方と同じくその人になじみのある数字の確率も高い。
・国家は君を必要とせず!
 徴兵検査で精神鑑定医師をおちょくる。結果、問題ありの判定はまずいと、なんとか健康上の理由ということにさせる。

4 コーネルからキャルテクへ ブラジルの香りをこめて

・お偉いプロフェッサー
 教えることから、初歩的な事柄を考え直すことができる。新しい見方を発見できる。
 何の役に立つかなど関係なく、ただ面白いから夢中でやっただけのことがノーベル賞に選ばれた。
・エニ・クウェスチョンズ?
 週一回の出張講義をすることになり、出張先で存分に楽しむことにする。ちょっとした誤解で金払いのいい男ということに。
・一ドルよこせ
 特許を政府に1ドルで譲渡するという文書に署名したが、そんな予算はとっていないという理由で1ドルが払われない。で、考えたこと。
・ただ聞くだけ?
 バーでナンパのレッスンをする。自分の常識とは違った形で物事は動いていくことを体験。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: *ファインマン
感想投稿日 : 2018年10月13日
読了日 : 2018年10月13日
本棚登録日 : 2018年9月6日

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