甕のぞきの色 (秋田文庫 19-1)

著者 :
  • 秋田書店 (1997年2月10日発売)
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本棚登録 : 189
感想 : 13

恋愛、男女の性について書いた作品たちが収録されている。「バブル崩壊」と書かれていたことや話中の記述から時世は平成に入って直後だとわかる。自分の好きなことを仕事にしてバリバリやっている女性が多く描かれていて、彼女たちは皆恋愛においてはうまくいかないものの、さっぱりとして利口で魅力的に見える。そういった進歩的な女性がこの頃はすでに多くなっていたのだろう。社会に生きる女性の役割、求められる姿と本心とのギャップなど、ジェンダー的要素の盛りたくさんな短編集であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2012年6月1日
読了日 : 2012年5月31日
本棚登録日 : 2012年5月31日

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