オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)

  • 評論社 (2005年6月23日発売)
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(クロニクル 千古の闇 )シリーズ6巻ものの1冊目。
ファンタジー…的な物語だが、緻密な取材に基づく6000年前の世界。
父に狩りを教わりながら、父だけと2人きりで暮らしていた少年トラクが、父を悪霊に取り憑かれたクマに殺されるところから、物語は始まる。トラクは、突然、これまで知らなかった危険だらけの世界に放り出され、一人で生きていくことになる。
それでも、なんとか一人で生きていこうとするが、ワタリガラス族と出会って、もともと定められていたトラクの運命に出会うことになる。
やがて、トラクは相棒となる子オオカミのウルフと、ワタリガラス族で魔導師の弟子(?)の少女レンとともに、予言に従い、天地万物の精霊の山を目指す命がけの旅に出て行く…。

まだ1巻目なので、これから解き明かされるであろう謎が、あちこちに散りばめられているが、舞台は緻密に作り込まれ、物語は破綻なく読みやすく、面白かった。
トラクもレンも裏表なく必死で好ましかったし、ウルフは可愛い。どうか、また出会えますように。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2024年2月21日
読了日 : 2024年2月21日
本棚登録日 : 2024年2月21日

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