女優である著者が、本業を休んで旅したパリとアメリカ。
昭和20年代後期のはなし。パリは、今どきのように直行で行けないような遠いところ。
後半の対談や、娘(養女)による解説にもあるが、幼少期から芸能の世界で生き、20代にしてすでに大女優の地位を築いていた著者は、「女優の高峰秀子」ではなく、「一市民の平山秀子」として過ごすために、パリ(でなくて、日本以外のどこかで良かったのかもしれないが)へ向かった。
20年以上、芸能人として常に人々に見つめられる生活。7か月にわたる「長期休暇」は、20年間のガスを抜くために必要な期間だったのだろう。
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- 感想投稿日 : 2015年9月16日
- 読了日 : 2015年9月16日
- 本棚登録日 : 2015年9月16日
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