文脈病 新装版: ラカン/ベイトソン/マトゥラーナ

著者 :
  • 青土社 (2001年2月1日発売)
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〈顔〉というコンテクスト

ベイトソンの学習理論、フロイト−ラカンのシニフィアン理論、
マトゥラーナのオートポエーシス理論などと、
分裂病や神経症の臨床経験を独自に重ね合わせ、
精神病理学理論に新たな地平を拓き、
吉田戦車、D.リンチ、F.ベーコン、H.ダーガー、宮崎駿、庵野秀明など、
特異な作家達の描く「顔」の中に、人間の本質と文化の現在を読み解く、
野心的な試み。

青土社(2001/3/18発行)


○「顔」における主体の二重性・・・レヴィナスの「顔」

○文脈の分析
「運動」の倫理あるいは表象コンテクスト試論
妄想漫画事始め
吉田戦車論・・・健常なる破病
リンチ状無意識・・・リンチとベーコン
ファリックガールズが越境する・・・ヘンリー・ダーガーと奇妙な少女
ふくしま政美・去勢されざる魂
エヴァンゲリオン・・・空虚からの同一化
人格としてのメルヘン・・・内田春菊と西原理恵子

○文脈の生成
ウィルス性唯物論者
「存在しない女性」の効用・・・「サブリミナル」と女性の表象
回帰する「学習?」・・・ラカン・ベイトソン・高野文子
抱擁函あるいはドゥルージアンの発達
コンテクストのオートポエーシス
箴言の基体としての精神病理学

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他の文化・評論など
感想投稿日 : 2008年7月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2008年7月22日

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